週明け25日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比36.98ドル（0.12％）安の30960.00ドルと小幅ながら3日続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は92.93ポイント（0.69％）高の13635.99ポイントと5日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.36％高の3855.36ポイントと買われ、ナスダックとともに最高値を更新している。場中では朝高後、利益確定売りでナスダックとS&P500が一時的にマイナス圏に沈む場面も見られたものの、その後に再び買い戻された。
　先週末と同様、業績期待で大型IT銘柄の物色が継続する状態。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.77％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.58％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.28％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.04％高と値を上げた。これらの銘柄は全て今週の決算発表が予定されている。アップルとテスラについては、ブローカーが目標株価を引き上げたことも好感された。
　一方、エネルギーや資本財などの景気敏感セクターは弱含み。バイデン新大統領が表明した追加景気対策（1兆9000億ドル規模）の規模について超党派グループが反対しているほか、「成立が3月半ばまで後ずれする」との見方が浮上したことが逆風だ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.12％安、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.75％安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.40％安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.95％安と値を下げた。
　コロナ禍が逆風となる銘柄も下落。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.95％安、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が4.92％安、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が4.25％安に沈んだ。


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