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2020/07/02 08:39

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは3日続伸で最高値 無料記事

 1日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比77.91ドル(0.30%)安の25734.97ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は95.86ポイント(0.95%)高の10154.63ポイントと3日続伸して取引を終えた。ナスダックは過去最高値を切り上げている。
 新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」や米中摩擦を巡る懸念がくすぶる状態。6月30日の新規感染者数が4万人を超え、アップル(@AAPL/U)がこの日に店舗の追加閉鎖を発表した。中国に関しては、「新疆ウイグル自治区の人権侵害を巡り、米トランプ政権が制裁を準備している」と伝えられている。
 ただ、前向きな経済統計や明るいワクチン関連ニュースはプラス材料。6月のISM製造業景況指数が52.6(市場予想:約49.8)に上昇したほか、製薬大手ファイザー(@PFE/U)と独バイオエヌテック(@BNTX/U)が共同開発する新型コロナワクチン候補が初期段階の治験で良好な結果を出したことが好感された(ファイザーは3.18%高)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇(エネルギー、金融、資本財は下落)。なかでも「巣ごもり消費」が期待される大型IT銘柄の一角が高い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.34%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が6.72%高と買われ、ともに最高値を更新したほか、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)も4.62%上昇した。宅配需要の増加が業績の支えになった物流大手のフェデックス(@FDX/U)は11.72%急伸している。
 REIT、公益などのセクターも上昇。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)と電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)がそれぞれ2.54%、2.55%ずつ買われた。
 半面、コロナ禍が逆風になる旅行関連銘柄や小売銘柄、エネルギーなど景気循環セクターは軟調。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.13%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が4.36%安、石油サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が3.93%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が4.71%安と下落した。



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