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2020/08/26 08:39

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは4日続伸 無料記事

 25日のNY株式市場は、経済指標の悪化や指数構成銘柄の入れ替えなどで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比60.02ドル(0.21%)安の28248.44ドルと4日ぶりに反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は86.75ポイント(0.76%)高の11466.47ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も12.34ポイント(0.36%)高の3443.62ポイントと買われ、S&P500とナスダックは連日で最高値を更新している。
 景気敏感・バリュー株を選好する流れが前日から続いていたが、そのトレンドは反転。8月の消費者信頼感指数が市場予想(約93.0)に反して84.8に低下し、2014年5月以来の低水準をつけたことを受け、(景気の強い回復期待が薄らいだため)再びディフェンシブ・グロース株を買い進める動きに変わった。追加の財政刺激策が難航するなか、消費支出の減少懸念が再燃した格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、コミュニケーションやヘルスケアなど6業種が上昇(エネルギーなど5業種が下落)。なかでも大型IT銘柄の上げが目立つ。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.82%安と反落したものの、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.18%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.30%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.31%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.48%高と値を上げている。
 アップルの株式分割をきっかけにダウ平均の構成銘柄に採用された銘柄も高い(8月31日寄り前に入れ替え予定)。顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が3.64%高、バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が5.37%高、産業コングロマリットのハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が3.24%高と買われた。一方、ダウ平均の構成銘柄から外れる銘柄は売られ、ダウ平均を押し下げる要因となった。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.17%安、医薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.11%安、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が1.50%安に下落している。


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