詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/01/27 08:49

大引け概況(詳報): 高値警戒感で小幅安、大型IT銘柄は底堅い 無料記事

 26日のNY株式市場は、決算発表の本格化を控えるなかでやや弱含む展開。主要指標のダウ平均は、前日比22.96ドル(0.07%)安の30937.04ドルと小幅ながら4日続落して取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も弱含み、9.93ポイント(0.07%)安の13626.06ポイントで引けている。ナスダックは朝方に最高値を更新して始まったが、その後は高値警戒の売りにやや押された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーや素材、資本財など6業種が下落(5業種が上昇)。コロナ禍の長期化傾向が嫌気されるなか、景気敏感セクターの軟調が続く。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.20%安、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.21%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が6.80%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が4.68%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.50%安と値を下げた。
 このところ値上がりが目立っていた半導体関連銘柄も下落。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.60%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.18%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.40%安と値下がりしている。
 一方、業績の上振れが期待されている大型IT銘柄が物色される流れは変わらず。今週の決算発表を控えたIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.17%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.22%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.98%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.45%高と強含んだ(マイクロソフトは引け後に決算を発表し、アフターマーケットで4%超の上昇)。
 この日発表された決算は、総じて上振れる傾向だったものの、銘柄によって値動きがまちまちだった。重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.73%高、医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が2.71%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が3.26%高と上昇する半面、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が4.13%安、通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が3.17%安と値下がりしている。
 他の個別動向では、植物性代替肉メーカーのビヨンドミート(@BYND/U)が17.70%高と急伸。飲料大手ペプシコ(@PEP/U)と合弁会社を設立し、植物由来のスナックや飲料の開発・販売に乗り出すことが好感された。





内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース