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2020/01/31 08:48

大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、生活必需品や公益など高い 無料記事

 30日のNY株式市場は、ディフェンシブセクターを中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比124.99ドル(0.43%)高の28859.44ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が23.77ポイント(0.26%)高の9298.93ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた(S&P500指数は0.31%高と反発)。
 新型肺炎の感染拡大が中国や世界の成長鈍化につながることが警戒されるなか、序盤は軟調に推移していたものの、終盤にかけて値ごろ感による買いがみられた。この日は世界保健機関(WHO)が新型肺炎について「国際的な公衆衛生の緊急事態」を宣言したが、同時に「中国への渡航や貿易に対する制限などは必要ない」と判断したことで過度な警戒感が後退している。
 S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも生活必需品、公益などディフェンシブセクターが高い。飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)とペプシコ(@PEP/U)がそれぞれ3.25%、1.48%ずつ上昇したほか、食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(@MDLZ/U)が7.77%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.57%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.07%高と値を上げた。コカ・コーラやモンデリーズについては、10〜12月期決算の上振れが好感されている。
 長期利回りの下げ渋りで金融セクターも上昇。利ザヤ縮小の懸念が薄らぐなか、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.24%、1.42%ずつ上昇した。
 他の個別動向では、好決算を発表した電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が10.30%高と急騰し、過去最高値を切り上げた。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)も2.82%上昇し、同じく過去最高値を更新している。一方、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)は6.14%安。10〜12月期決算が上振れたものの、成長減速やコスト増が懸念された。


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