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2021/01/20 08:49

大引け概況(詳報):反発、バイデン政権の経済対策に期待 無料記事

 19日のNY株式市場は、米新政権による大規模な経済対策への期待で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発し、それぞれ前営業日比116.26ドル(0.26%)高の3万930.52ドル、198.68ポイント(1.53%)高の1万3197.18ポイントで引けた。
 バイデン次期大統領が掲げた追加経済対策について、財務長官に就任する予定のイエレン氏が強い支持を表明したことが支援材料。イエレン氏は連邦議会の公聴会で、「次期政権がいま重視しているのは増税ではなく、新型コロナを乗り越える対策だ」「連邦議会は大きく動くべき(=大規模な景気対策を成立させるべき)」と訴えた。
 米国内で新型コロナワクチンの接種が加速するとの期待もプラス材料。国立感染症研究所のファウチ所長が18日、アストラゼネカとジョンソン&ジョンソンが開発中のワクチンについて、「数週間後に緊急使用許可が出る可能性がある」と述べたことを受け、供給量の増加によって人口当たり接種率が上昇するとの見方が広がった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が上昇。なかでもエネルギーの上げが目立つ。米経済対策による需要増に期待が高まるなか、シェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が2.63%、1.98%ずつ買われた。また、EOGリソーシズ(@EOG/U)が2.18%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が2.05%高、コノコフィリップス(@COP/U)が1.95%高と値を上げている。
 ハイテク大手も総じて高い。フェイスブック(@FB/U)が3.88%高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が3.29%高、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.78%高、エヌビディア(@NVDA/U)が1.29%高と買われた。
 他の個別動向では、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が9.75%高と急伸。GM子会社で自動運転車の開発を手掛けるクルーズに対し、「マイクロソフトやホンダなどが計20億ドルを出資する」と発表したことが刺激材料だ。


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