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2020/10/08 08:42

大引け概況(詳報):ダウ530ドル高、ナスダックも上昇 無料記事

 7日のNY株式市場は、米追加経済支援策への期待で買い戻される展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発し、それぞれ前日比530.70ドル(1.91%)高の2万8303.46ドル、210.00ポイント(1.88%)高の1万1364.60で取引をを終えた。
 航空会社と中小企業向けの支援策が浮上してきたことがプラス材料。トランプ大統領は前日、「連邦議会は航空会社の給与支援(計250億ドル)と中小企業向け給与保護プログラム(計1350億ドル)を速やかに承認すべきだ」とツイッターに投稿した。また、一人当たり1200ドルの現金を給付することについても、個別の法案で実施する意向を示している。
 財政支援が早期に実現するとの期待が広がるなか、ダウ平均を構成する30銘柄はすべて上昇。セールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が3.93%高、ボーイング(@BA/U)が3.18%高、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が2.79%高、インテル(@INTC/U)が2.53%高と値を上げた。
 セクター別でも、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも素材の上げが目立つ。工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.63%上昇したほか、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が10.43%高、鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が7.38%高、衛生・清掃業務用品大手のエコラボ(@ECL/U)が2.53%高と買われている。
 財政支援の対象となる航空セクターも高い。アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.31%高、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス(@UAL/U)が4.30%高、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が3.51%高と上昇した。
 他の個別動向では、医薬品大手イーライリリー(@LLY/U)が3.35%高と反発。「新型コロナウイルスに関する抗体療法で効果が得られた」として、米当局に緊急使用許可を申請したことが追い風だ。


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