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2020/06/25 08:42

大引け概況(詳報): 急反落、新型コロナの感染再拡大を懸念 無料記事

 24日のNY株式市場は、コロナ禍の懸念が蒸し返されるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比710.16ドル(2.72%)安の25445.94ドル、ナスダック総合指数が222.20ポイント(2.19%)安の9909.17ポイントとそろって急反落して取引を終えた(ダウの反落は3営業日ぶり、ナスダックの反落は9営業日ぶり)。
 米国内で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることがマイナス材料。テキサス州やカリフォルニア州など、一部州で新規感染者数や入院数が記録を更新し続けているため、経済活動の再開ペースが想定より遅れることが警戒された。こうした中、NY州のクオモ知事は「ホットスポット(局地的な感染流行地)から来る旅行者に対し、14日間の自己隔離を課す」と発表した。欧州連合(EU)は外国人に対する国境制限を7月1日から段階的に緩和する予定だが、米国の旅行者に対しては引き続き制限を課すことを検討しているという。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでもエネルギーや資本財、素材など景気循環セクターの下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ4.71%、4.16%ずつ下落したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が6.71%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.96%安と急落している。金融セクターも売られ、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.34%安、クレジットカード大手のマスターカード(@MA/U)が4.19%安と値を下げた。
 コロナ禍で打撃を受ける銘柄群も軒並み安。クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が11.26%安、カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が11.11%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が11.00%安、旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が9.75%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が6.86%安、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が7.76%安で引けた。アパレル大手のギャップ(@GPS/U)とタペストリー(@TPR/U)もそれぞれ9.31%、7.11%ずつ下落している。


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