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2021/01/28 08:45

大引け概況(詳報): 急落、投資家心理が悪化 無料記事

 27日のNY株式市場は、投資家のリスク回避姿勢がやや強まるなかで急落する展開。主要指標のダウ平均は前日比633.87ドル(2.05%)安の30303.17ドルと5日続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が355.46ポイント(2.61%)安の13270.60ポイントと大幅続落して取引を終えた。
 小型株のショートスクイズ(空売りの踏み上げ)など投機的な動きが当局者の注目を集めるなか、高値警戒感で投資家心理が悪化。好決算銘柄が総じて利益確定売りに押されたことも投資家の不安を強めた。市場の不安心理を表すVIX指数が30超に急上昇し、昨年10月末以来の高水準をつけている。米連邦準備理事会(FRB)はこの日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ゼロ金利政策と量的緩和政策の維持を発表。市場予想通りの内容にとどまった。また、経済・雇用の回復ペースが鈍化しつつあることにも言及している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。コミュニケーションや一般消費財、ヘルスケア、素材が軒並み3%を超える下げ幅を記録した。
 決算発表銘柄で売りが目立つ。好決算や強気ガイダンスで市場の注目を集めていたIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.25%高と小幅な上昇にとどまったほか、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が6.51%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.97%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.20%安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が4.98%安と急落している。他の半導体関連銘柄も連れ安し、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.56%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が6.59%安と値を下げた。
 一方、オンラインコミュニティで人気のある一部小型株は、この日も投機的な急騰を演じた。ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が134.84%高、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が301.21%高、家庭用品チェーン大手のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が43.45%高、家庭用ロボット大手のアイロボット(@IRBT/U)が27.50%高で引けている。


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