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2020/08/18 08:37

大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは反発で最高値 無料記事

 週明け17日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比86.11ドル(0.31%)安の27844.91ドルと小反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は110.43ポイント(1.00%)高の11129.73ポイントと反発して取引を終えた(ナスダックは最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も9.14ポイント(0.27%)高の3381.99ポイントと強含み、2月につけた最高値に迫っている。
 市場は再び、景気循環セクターからディフェンシブセクターに資金を移動。米中関係が緊迫化しつつあること、議会で審議されているコロナ救済法案に関する進展がないこと、著名投資家のバフェット氏が保有する銀行株の一部を売却したこと――などのニュースがきっかけとなった。S&P500全11業種のうち、金融やエネルギー、資本財など4業種が売られる一方、一般消費財、REIT、ハイテク、ヘルスケアなど7業種が買われている。
 大型ハイテク・IT銘柄が堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.09%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.66%高と上向いたほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が11.20%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.68%高と上げが目立った。テスラとエヌビディアに関しては、ブローカーが目標株価を上方修正したことが刺激材料だ(エヌビディアは19日に決算発表予定)。
 また、今週決算発表を控えるホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)、小売大手のウォルマート(@WMT/U)もそれぞれ2.74%、2.26%ずつ値を上げた。
 金鉱銘柄も高い。バフェット氏傘下のバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)が初めてカナダ産金大手のバリック ゴールド(@GOLD/U)のポジションを持ったことが明らかになったことを受け、バリック ゴールドが11.63%高、ニューモント(@NEM/U)が7.05%高と買われている。
 一方、金融セクターは安い。前述した通り、バフェット氏傘下のバークシャーが保有する銀行株の一部を売却したことを受け、銀行大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.28%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.64%安と下落した(バークシャーも1.98%安)。


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