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2020/11/17 08:33

大引け概況(詳報):ワクチン開発期待で続伸、ダウとS&P500が最高値 無料記事

 週明け16日のNY株式市場は、ワクチン開発期待が膨らむなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比470.63ドル(1.60%)高の29950.44ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が94.84ポイント(0.80%)高の11924.13ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークにしているS&P500、小型株を代表するラッセル2000も買われ(それぞれ1.16%高の3626.91ポイント、2.37%高の1785.34ポイント)、ダウとともに3指数が過去最高値を更新している。
 バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(@MRNA/U)がこの日、新型コロナウイルスのワクチンについて「大規模な第3相臨床試験で94.5%の有効性を示した」との暫定結果を発表したことが支援材料。先週初に高い有効性を発表したファイザー(@PFE/U)のワクチンとともに、「経済と企業業績が来年にかけて改善する」という市場の見通しを強める格好となった。米国では新型コロナウイルスの新規感染者数・入院数が依然として増加傾向にあるものの、先行きへの楽観が強まるなか、これまでパフォーマンスの悪かった小型株や景気動向に敏感な銘柄が値を上げた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちヘルスケアを除く10業種が上昇。前日に続き、エネルギーや資本財、素材など景気敏感セクターの上げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ5.76%、7.14%ずつ上昇したほか、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が11.33%高、ハリバートン(@HAL/U)が7.89%高と急伸している。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も軒並み続伸。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が9.74%高、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が6.93%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が8.17%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が8.97%高、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が9.47%高と値を上げた。



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