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2020/08/20 08:59

大引け概況(詳報):ダウ3日続落、ナスダックも安い 無料記事

 19日のNY株式市場は、米景気の先行き懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって下落し、それぞれ前日比85.19ドル(0.31%)安の2万7692.88ドル、64.38ポイント(0.57%)安の1万1146.46ポイントで取引を終えた。
 新型コロナウイルスの感染拡大を懸念されるなか、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月28〜29日開催分)で、「短期的に経済活動や雇用の重荷となり、中期的に経済見通しの大きなリスクとなる」と判断したことが嫌気された。また、イールドカーブコントロール(長短金利操作)の効果に懐疑的な意見が出されていたことなどから、「FRBが追加の金融緩和に積極的でない」との見方も広がった。
 こうしたなか、この日は幅広い銘柄が売られた。ダウ平均構成銘柄では、コカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.16%安、ウォルマート(@WMT/U)が1.70%安、トラベラーズ(@TRV/U)が1.50%安、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が1.25%安と値を下げている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでもエネルギーの下げが目立つ。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が1.42%、1.11%ずつ下落したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.69%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が1.60%安と売られた。
 他の個別動向では、バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が4.87%安と急落。「次のブロックバスター薬になる」と期待されていた関節リウマチ薬「フィルゴチニブ」について、米食品医薬品局(FDA)の承認が得られなかったことが失望売りにつながった。


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