詳細
検索 (期間指定)
期間

2020/08/17 08:49

大引け概況(詳報): 小動き、ダウは小反発 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比34.30ドル(0.12%)高の27931.02と小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は23.20ポイント(0.21%)安の11019.30ポイントと小反落で取引を終えた。
 主要経済指標は好悪入り混じる結果。7月の小売売上高が1.2%増と前月から鈍化し、市場予想(約2.1%増)を下回る一方、8月のミシガン大学消費者態度指数・速報値は72.8と市場予想(約72)を上回った。7月の鉱工業生産指数は3.0%増と市場予想にほぼ一致している。
 また、米中通商協議の「第1段階の合意」に絡み、翌15日に予定されていた履行状況の確認協議がスケジュール上の都合で延期されたと報じられたことについても、市場はそれほどネガティブ材料視していない。合意に向けて、双方が何らかのアクションを起こすことが依然期待されているようだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、6業種が下落する一方、5業種が上昇した。エネルギーや資本財、素材など景気循環セクターが強含んだ。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.59%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.92%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が1.96%高と値を上げている。コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も小高い。クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が3.42%高、ファッションブランド大手のタペストリー(@TPR/U)が3.24%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が3.16%高で引けた。
 大型のハイテク・ネット株はやや軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.41%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.79%安、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が0.86%安と弱含んだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース