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2020/01/30 08:49

大引け概況(詳報):ダウとナスダックが小幅続伸、S&P500は安い 無料記事

 29日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比11.60ドル(0.04%)高の28734.45ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が5.48ポイント(0.06%)高の9275.16ポイントとそろって小幅続伸して取引を終えた。一方、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、2.84ポイント(0.09%)安の3273.40ポイントと小反落している。S&P500全11業種のうち、エネルギーや生活必需品など7業種が下落した(資本財や素材など4業種は上昇)。
 好決算銘柄の主導で前半は上昇。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.09%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が10.31%高、ファストフードチェーン大手のマクドナルド(@MCD/U)が1.92%高と値を上げた。引け後に決算発表を予定しているIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)とSNS大手のフェイスブック(@FB/U)もそれぞれ1.56%、2.50%ずつ上昇している。
 ただ、後半は徐々に値を消した。この日終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が市場予想通り1.50〜1.75%に維持され、声明文の内容もあまり変わらなかったため、「サプライズに欠けた」と受け止められたようだ。また、中国を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスについては、パウエルFRB議長が記者会見で「世界景気への影響を注視する」と言及したが、評価を先送りしている。
 他の個別動向では、決算や見通しが期待外れに終わった半導体銘柄の下げが目立つ。FPGA半導体大手のザイリンクス(@XLNX/U)が10.70%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.98%安と急落した。他の半導体銘柄もつれ安し、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.07%安、インテル(@INTC/U)が1.46%安で引けた。


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