詳細
検索 (期間指定)
期間

2020/07/07 08:39

大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは連日の最高値 無料記事

 週明け6日のNY株式市場は、楽観的なセンチメントが続くなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比459.67ドル(1.78%)高の26287.03ドルと続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は226.02ポイント(2.21%)高の10433.65ポイントと5日続伸で取引を終えた。ナスダックは連日で最高値を更新している。
 世界的な株高を好感。中国の上海総合指数が5.7%上昇したことを受け、強気が波及するなか、アジアや欧州の各株式市場が軒並み買われた流れを継いだ。中国では、国営メディアの中国証券報が社説で「“健全な強気相場”を促すことは中国経済にとってこれまで以上に重要」との認識を示すなど、「官製相場」が期待されている。
 国内経済指標の回復も相場を下支え。6月のISM非製造業景況指数は57.1(市場予想:約50.2)と4カ月ぶり高水準に上昇した。新型コロナウイルス問題については、新規感染者数が高水準で推移していることが懸念材料だが、死亡率が低下しつつあるなか特段マイナス材料視されず、景気回復への楽観論が優勢となっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、公益を除く10業種が上昇。なかでも大型ハイテク株の上げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.77%急伸したほか、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.55%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.67%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.94%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.15%高と買われている。半導体関連も軒並み上昇し、SOX指数は2.67%高で過去最高値を切り上げた。このほか、電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が13.48%高と急騰。足元の販売好調を受け、ブローカーが目標株価を引き上げたことが刺激材料となった。
 来週からの決算発表シーズンを控え、業績見通しを引き上げた銘柄も高い。鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が10.87%高、総合ライフサイエンス企業のサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(@TMO/U)が4.48%高と値を上げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース