2日のNY株式市場は、米雇用統計の上振れで買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比92.39ドル(0.36％)高の2万5827.36ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も4日続伸し、53.00ポイント(0.52％)高の1万207.63ポイントと連日で過去最高値を更新して終了している。
　6月の非農業部門・雇用者数が前月比480万人増と市場予想（約323万人増）を大幅に上回ったほか、失業率が前月の13.3→11.1％に低下したことが追い風だ(市場予想の約12.5％よりも良い結果)。
　ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が続く中で上値を追う動きは限られている(米国の感染者数は1日、一日当たり5万人を超えて過去最高を記録)。
　ダウ平均構成銘柄では、ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が2.69％高、製薬のファイザー(@PFE/U)が2.28％高、素材化学のダウ(@DOW/U)が2.06％高と値を上げた。一方、エンターテインメントのウォルト・ディズニー(@DIS/U)は0.73％安、ファストフードのマクドナルド(@MCD/U)は0.61％安、小売りのウォルマート(@WMT/U)は0.40％安と値を下げている。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも素材の上げが目立つ。鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)とニューコア(@NUE/U)が2.76％、2.53％ずつ上昇したほか、建材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が4.19％高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.04％高と買われた。
　他の個別動向では、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が7.95％高と急伸。4〜6月期の納車台数が9万650台に達し、市場予想(約8万3000台)を上回ったことが刺激材料だ。


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