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2020/03/19 08:43

大引け概況(詳報):急反落、ダウは1338ドル安 無料記事

 18日のNY株式市場は、新型肺炎の感染拡大が引き続き嫌気される中で売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比1338.46ドル(6.30%)安の1万9898.92ドル、ナスダック総合指数は344.94ポイント(4.70%)安の6989.84ポイントとそろって急反落して終了した。
 欧米の大手自動車メーカーが軒並み操業を休止したことなどにより、世界経済が長期的に停滞するとの不安で売りが加速した。主要国が新型コロナウイルスの感染防止策を強化する一方、世界全体の感染者数は18日時点で累計20万人を超えている(死者は8000人超)。
 原油先物が18年ぶりの安値を記録したことも逆風。WTI先物4月限の清算値は、前日比24%安の1バレル20.37ドルと大きく売られた(2002年2月以来の低水準)。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでも、原油安でエネルギーの下げがきつい。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が22.13%、10.02%ずつ下落したほか、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が13.94%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が13.64%安と売られた。
 金融も安い。ゴールドマン・サックス(@GS/U)が11.75%下落したのをはじめ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が10.53%安、シティグループ(@C/U)が9.49%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.49%安と値を下げている。
 他の個別動向では、資金繰り悪化懸念の強まる航空機大手のボーイング(@BA/U)が17.92%安と続落。米政府と金融機関に対して前日、600億ドル規模の支援を要請したことが嫌気された。


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