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2019/04/05 08:38

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックは小安い 無料記事

 4日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比166.50ドル(0.64%)高の2万6384.63ドルで引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は小幅ながら下落し、3.77ポイント(0.05%)安の7891.78 ポイントと6日ぶりに反落して取引を終えている。
 米中貿易交渉の最終合意に向けた期待が高まるなか、ダウ平均構成銘柄では中国販売比率が高い企業の株価が上昇。航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.89%上昇したのをはじめ、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が0.89%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.62%高と買われた。
 ただ、上値を追う動きは限定的。米3月雇用統計の発表を5日に控え、様子見ムードが強まった(同統計の「前哨戦」に位置付けられる3月のADP雇用統計は、市場予想の約17万5000人増を下回る12万9000人増にとどまった)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも素材の上げが目立つ。鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.04%上昇したほか、アルミ大手のアルコア(@AA/U)が2.09%高、アルミ合金のアーコニック(@ARNC/U)が2.09%高、産金大手のニューモントマイニング(@NEM/U)が1.47%高と値を上げている。
 一方、このところ買われていた情報技術は安い。半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.30%下落したのをはじめ、クラウド・コンピューティング大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が2.52%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が1.33%安、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が0.88%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.51%安と売られた。
 他の個別動向では、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が8.23%安と急落。1〜3月期の納車台数が6万3000台と前四半期(9万966台)を下回ったことや、主力「モデル3」の納車台数が市場予想に届かなかったことが嫌気されている。


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