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2018/12/25 08:44

大引け概況(詳報): 大幅安、米行政機関の一部閉鎖で4日続落 無料記事

 週明け24日のNY株式市場は、リスクオフの動きが一段と強まる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比653.17ドル(2.91%)安の21792.20ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が140.08ポイント(2.21%)安の6192.92ポイントとそろって4日続落で取引を終えた。
 投資家の不安心理を表すVIX指数が36.07まで急上昇するなど、市場心理の悪化が継続。メキシコ国境の壁建設向け予算を巡る問題で暫定予算の成立に目途が立たず、一部政府機関が週末22日から閉鎖していることが売りに拍車をかけた。米中貿易摩擦やそれに伴う世界経済の成長鈍化、米利上げ動向の不透明感――などが懸念されていることに加え、政治絡みのリスクが逆風となった格好だ。また、トランプ大統領がパウエルFRB議長に対する批判を繰り返していることも、政局動向の不透明感を強めている。なお、この日はクリスマス前日の短縮取引(午後1時まで)。商いが薄かったことも、ボラティリティの拡大に影響したようだ(翌25日はクリスマスで休場)。
 S&P500全11業種はすべて下落。原油先物が急落するなか、エネルギー株の下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.83%安、シェブロン(@CVX/U)が4.67%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が5.04%安と売られている。
 資本財セクターも下落。航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.41%安、航空部品・機械大手のユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が3.88%安、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が4.42%安と値を下げた。このほか、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が5.06%安、自動車大手のフォード・モーター(@F/U)が5.22%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.62%安と急落している。
 ネット・IT関連も軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.43%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が4.17%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.08%安で引けた。


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