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2018/12/21 08:56

大引け概況(詳報):ダウ続落、1年2カ月ぶりの安値 無料記事

 20日のNY株式市場は、地合いが悪化する中で売られる展開。主要指標のダウ平均は続落し、前日比464.06ドル(1.99%)安の2万2859.60ドルと、2017年10月以来およそ1年2カ月ぶりの安値で引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も108.42ポイント(1.63%)安の6528.41ポイントと続落した。そろって年初来安値を更新して取引を終えている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が前日、今年4回目となる利上げやバランスシートの縮小を継続する姿勢を表明したことを受け、金融政策が期待よりも引き締め的になるとの警戒感が強まった。
 米連邦政府機関の閉鎖懸念も重荷だ。上院で可決された暫定予算案について、トランプ大統領は「メキシコ国境に築く壁の建設費用が含まれていない」として署名を拒否。つなぎ予算が失効する21日までに暫定予算が成立せず、一部の政府機関が閉鎖される可能性が出てきた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち公益事業を除く10業種が下落。原油先物の急落(WTI先物2月限の清算値は1バレル45.88ドルと約5%安)を受け、エネルギーの下げが目立つ。エクソン・モービル(@XOM/U)が3.04%下落したほか、シェブロン(@CVX/U)が2.64%安、シュルンベルジェ(@SLB/U)が4.21%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.48%安と売られている。
 ハイテク・ネット関連銘柄も安い。IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.52%下落したのをはじめ、画像処理半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.46%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.29%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.32%、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.10%安と値を下げている。
 一方、産金大手のニューモントマイニング(@NEM/U)は6.23%高と急伸。ドルが下落する一方、金の価格は上昇したことが追い風だ(金先物の2月限は0.9%高の1267.90ドルと続伸)。


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