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2019/03/26 08:43

大引け概況(詳報): 小動き、世界景気の減速懸念で上値重い 無料記事

 週明け25日のNY株式市場は、様子見気分が広がるなかで終日もみ合う展開。主要指標のダウ平均が前営業日比14.51ドル(0.06%)高の25516.83ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は5.13ポイント(0.07%)安の7637.54ポイントと小幅続落して取引を終えた。
 世界経済の成長減速懸念が強まっていることが上値の重し。先週末には、欧米の景気先行指標が相次いで悪化していた。投資家のリスク回避姿勢が強まるなか、相対的に安全とされる米長期債に資金がシフトし、長期金利の指標とされる10年債利回りが2.44→2.40%(一時2.37%まで下落)へ低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が上昇する一方、ネット関連(情報技術、コミュニケーション)や金融など7業種が下落した。ネット関連では、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.21%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.85%安と値を下げたほか、半導体関連が軟調。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.10%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.57%安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.34%安と売られた。なお、アップルについては、この日の新製品発表イベントで定額制動画配信「アップルTV+(プラス)」、定額制のニュース配信サービス「アップルニュース+(プラス)」、クレジットカード「アップルカード」などを発表したものの、材料出尽くしと受け止められたようだ。
 一方、住宅建設銘柄は高い。米長期金利の下落が住宅ローン金利の低下につながるため、販売拡大への期待が膨らんでいることが追い風だ。住宅建設大手のKBホーム(@KBH/U)が5.02%高、レナー(@LEN/U)が3.57%高、トール・ブラザーズ(@TOL/U)が2.82%高、DRホートン(@DHI/U)が2.52%高と値を上げている。
 産金銘柄も上昇。リスク回避狙いによる金相場の3日続伸を追い風に、バリック ゴールド(@GOLD/U)が4.39%高、ニューモントマイニング(@NEM/U)が1.16%高で引けた。


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