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2018/12/13 08:45

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックも高い 無料記事

 12日のNY株式市場は、米中貿易摩擦の改善期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比157.03ドル(0.64%)高の2万4527.27ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、66.48ポイント(0.95%)高の7098.31ポイントで取引を終えている。
 米中貿易交渉の進展を期待させる報道が続いたことが追い風。ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、トランプ政権が問題視している中国のハイテク産業振興戦略「中国製造2025」について、「中国側が見直しを検討し、海外企業による参入の幅を広げる意向」と報じた。また、トランプ大統領が前日のロイター通信とのインタビューで、「中国が膨大な量に上る米産大豆の購入を始めた」と述べている。
 これを受け、中国販売比率の高い企業の株価が上昇。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.73%上昇したほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)と工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.45%、1.19%ずつ買われた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでも、一般消費財とヘルスケアの上げ幅が大きい。一般消費財では、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.24%上昇したのをはじめ、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が1.16%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.02%高、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が2.85%高と値を上げている。
 ヘルスケア関連では、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.28%上昇したほか、製薬大手のメルク(@MRK/U)が1.17%高、バイオ医薬品大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が1.93%高、ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(@CVS/U)が1.49%高と買われた。
 他の個別動向では、スポーツ用品大手のアンダーアーマー(@UAA/U)が10.44%安と急落。来年以降の北米市場について、慎重な見通しを示したことが嫌気されている。


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