26日のNY株式市場は、全面的に買い戻される展開。主要指標のダウ平均は大幅に反発し、前日比1086.25ドル（4.98％）高の2万2878.45ドルと5日ぶりに上昇して引けている。1日の上昇幅としては過去最大を記録した。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も急伸し、361.44ポイント（5.84％）高の6554.36ポイントで取引を終えている。
　米国株の主要3指数は24日まで大幅に下げていたが、売られ過ぎ感などから一斉に買い戻された格好だ。また、米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長が米主要メディアのインタビューで、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長について、「100％安泰だ。トランプ大統領に解任する意図はない」と述べたことも買い安心感につながった。
　ダウ平均構成銘柄はすべて上昇。スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が7.21％上昇したのをはじめ、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が7.04％高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が6.98％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が6.83％高と急伸している。
　セクター別では、S&P500全11業種が軒並み上昇。なかでも、一般消費財とエネルギーの上昇が目立つ。
　一般消費財の急伸は、米年末商戦期間の売上高が過去6年で最高(5.1％増)を記録したことが支援材料。ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が6.41％上昇したほか、同業のロウズ・カンパニーズ（@LOW/U）が5.91％、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が5.46％高、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が5.34％高と買われた。
　エネルギーの上げは、原油価格の急騰が追い風(WTI先物2月限の清算値が8.7％高の1バレル46.22ドルに上昇)。シェブロン(@CVX/U) が6.34％上昇したほか、エクソン・モービル(@XOM/U)が4.78％高、ＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)とコノコフィリップス（@COP/U）が7.88％、7.40％ずつ値を上げている。
　他の個別動向では、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が9.45％高と急伸。ホリデーシーズンの売り上げが好調に推移するなか、「世界規模で過去最高の売れ行き」と発表したことが好感されている。


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