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2019/01/04 08:54

大引け概況(詳報):ダウ660ドル安、アップルの急落を嫌気 無料記事

 3日のNY株式市場は、アップルによる予想売上高の下方修正で売られる展開。主要指標のダウ平均は3日ぶりに反落し、前日比660.02ドル(2.83%)安の2万2686.22ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も下落し、202.43ポイント(3.04%)安の6463.50ポイントと6日ぶりに反落して引けている。
 時価総額の大きいアップル(@APPL/U)は前日引け後、2018年10〜12月期の売上高見通しを840億ドルに引き下げると発表(従来予想の890億〜930億ドルを5〜10%下回る水準)。中華圏での大幅減収が主因だ。
 アップル株が前日比9.98%安と急落したほか、半導体セクターを中心に他のIT大手にも売りが波及。インテル(@INTC/U)が5.50%下落したのをはじめ、エヌビディア(@NVDA/U)が6.04%安、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が5.90%安、シスコシステムズ(@CSCO/U)が4.38%安、マイクロソフト(@MSFT/U)が3.68%安と値を下げた。
 米経済指標の悪化も重荷。米ISMが発表した18年12月の製造業景況感指数は54.1と市場予想(約57.5)を下回ったほか、前月から5.2ポイント悪化している。
 これを受け、製造業大手が軒並み下落。多国籍企業のユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が4.45%安に沈んだのをはじめ、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.95%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.85%安、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が3.77%安と売られた。
 他の個別動向では、バイオ医薬品大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が13.94%安と急落。同業のセルジーン(@CELG/U)を「740億ドル(現金と合わせて1株当たり102.43ドル)で買収することで合意した」と発表したものの、巨額の費用負担などが嫌気されている。一方、セルジーンは20.69%高と急伸した。


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