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2018/12/19 08:30

大引け概況(詳報): 反発、急落後の買い戻し 無料記事

 18日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比82.66ドル(0.35%)高の23675.64ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が30.18ポイント(0.45%)高の6783.91ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 過去2営業日で大きく売られていたため、この日は自律反発狙いの買いが入った。米中貿易摩擦やそれに伴う世界経済の成長鈍化、米利上げ動向の不透明感、予算案を巡る政府閉鎖リスク――などが懸念されるなか、17日はダウが今年3月の安値水準に迫ったほか、ナスダックが年初来の安値を割り込んでいた。利上げ動向に関しては、18〜19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げされることが広く予想されているものの、各メディアが利上げ中断観測を報じるなか、来年に向けた路線の変更があるかどうかが注目されている。なお、リスクオフで長期債が3日続伸し、長期金利の指標となる10年債利回りは2.81%と4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。うち前日まで売り込まれていた大型ネット株の買い戻しが目立った。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.01%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.48%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.10%高と値を上げている。
 また、資本財セクターの一角も高い。航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.77%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が1.82%高で引けている。ボーイングに関しては、増配や自社株買い計画増枠などがプラス材料視された。
 一方、エネルギー株は軟調。需給の悪化見通しで原油先物が7%余り急落したことを受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.75%、2.41%ずつ下落している。
 他の個別動向では、タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)とアルトリア・グループ(@MO/U)がそれぞれ7.65%、2.79%ずつ値を下げた。フィリップ・モリスについては、クレディ・スイスが競争激化を理由に格下げしたことが嫌気されている。



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