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2021/09/13 08:38

米国株大引け概況(詳報): 続落、地裁判決でアップルは3%安 無料記事

 先週末10日のNY株式市場は、幅広いセクターで売りが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比271.66ドル(0.78%)安の3万4607.72ドルと5日続落したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が132.76ポイント(0.87%)安の1万5115.49ポイントと3日続落して取引を終えた。
 インフレ上昇に対する警戒感がくすぶる状態。8月の生産者物価指数(PPI)が前月比0.7%上昇し、市場予想(↑約0.6%)を上回った。コロナ禍に伴うサプライチェーン問題が続くなか、高インフレが当面続く可能性が大きいことを示唆している。長期金利を代表する10年債利回りは1.34%(↑0.04ポイント)に上昇した。
 大型IT銘柄の一角が下落したことも相場の重し。IT機器大手アップル(@AAPL/U)に絡む地裁判決を受け、同社株が3.31%売られた。米連邦地裁はアップルを独占企業と認定しなかったものの、同社のアプリ課金ルールが反競争的だとして見直しを求める命令を出している。アップルと同様にアプリストアを運営するアルファベット(@GOOGL/U)も連れ安し、1.86%安と下落した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。公益やREITなどディフェンシブなセクター、アップルやアルファベットが属する情報技術、コミュニケーションなどのセクターで売りが目立った。電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が1.36%安、サザン カンパニー(@SO/U)が1.44%安、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が1.36%安、CADソフト大手のオートデスク(@ADSK/U)が1.13%安と値下がりしている。
 他の個別動向では、後払い決済を手掛けるフィンテック企業のアファーム・ホールディングス(@AFRM/U)が34.37%高と急騰。第4四半期(4〜6月)決算で売上高が上振れ、明るい見通しを示したことが好感された。


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