7日のNY株式市場は、朝高の後に戻り売りに押される展開。主要指標のダウ平均は前日比234.21ドル（0.60％）安の3万8763.45ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が171.04ポイント（1.05％）安の1万6195.81ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、40.53ポイント（0.77％）安の5199.50ポイントと反落で引けている。
　前日の押し目買いの動きが失速する流れ。日本銀行幹部の発言や円安・ドル高で「円キャリートレードの巻き戻し」に対する不安はやや和らいだものの、景気減速懸念がくすぶるなかで軟調に転じている。米国債はまちまち。2年債利回りが3.96％（↓0.02ポイント）にやや下がる一方、入札の不調で10年債利回りは3.94％（↑0.05ポイント）に上昇した。市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）は27.85（↑0.14ポイント）と高止まりしている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術のほか、景気動向に敏感な素材、資本財などが幅広く売られた。直近業績の下振れでサーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が20.14％安と急落したことで、他のAI関連銘柄も連れ安。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.12％安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が5.32％安、IT機器大手のデル・テクノロジーズ(@DELL/U)が7.16％安と売り込まれている（SOX指数は3.09％安）。このほか、決算の下振れで北欧製薬大手ノボ・ノルディスク(@NVO/U)が8.37％安と急落し、同業のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.65％安と連れ安している。
　他の決算発表銘柄では、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が4.46％安、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が13.38％安と急落した。一方、好決算だったECプラットフォーム大手のショッピファイ(@SHOP/U)が17.83％高、ネットセキュリティ大手のフォーティネット(@FTNT/U)が25.30％高と買われている。


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