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2024/09/05 08:56

米国株大引け概況(詳報): 小動き、雇用統計控え様子見 無料記事

 4日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比38.04ドル(0.09%)高の4万974.97ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が52.00ポイント(0.30%)安の1万7084.30ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、8.86ポイント(0.16%)安の5520.07ポイントと小幅続落で引けている。
 連休明けの3日に急落したが、それほど売り意欲は続かず、あまり方向感の無い動きだった。この日発表された7月のJOLT求人件数が下振れて労働需要の減少が警戒されているものの、投資家の注目は今週末6日に発表される8月雇用統計に向かっている。とはいえ、9月FOMCで0.5%利下げされる可能性が5割弱に高まるなか、米国債への買いが続き、金利が急低下。2年債利回りの下げが大きく、約2年ぶりに10年債利回りとの逆イールド(長短金利差の逆転現象)が一時的に解消された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーション、景気動向に敏感なエネルギーや素材といったセクターが軟調だった。大型ハイテク株では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.18%高と値を上げたものの、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.66%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.66%安と弱含んでいる。原油先物が70ドル/バレルを割れたこともあり、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)やシェブロン(@CVX/U)もそれぞれ1%余り下落した。
 一方、ディフェンシブな公益や生活必需品など5業種は強含み。会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U) が1.30%高、スナック菓子大手のモンデリーズ・インターナショナル(@MDLZ/U)が4.18%高、発電設備メーカー大手のGEベルノバ(@GEV/U)が3.68%高、ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が3.35%高と値を上げている。
 他の個別動向では、一部の決算発表銘柄で下げが目立つ。ネットセキュリティ大手のゼットスケーラー(@ZS/U)が18.67%安、ディスカウントストアのダラー・ツリー(@DLTR/U)が22.16%安と急落した。


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