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2024/10/11 08:35

米国株大引け概況(詳報): 小反落、9月CPIの上振れが重し 無料記事

 10日のNY株式市場は、インフレ統計の上振れでやや軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比57.88ドル(0.14%)安の4万2454.12ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が9.57ポイント(0.05%)安の1万8282.05ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、11.99ポイント(0.21%)安の5780.05ポイントと反落で引けている。
 この日発表された9月の消費者物価指数(CPI)は前月比↑0.2%(市場予想:↑約0.1%)、前年同月比↑2.4%(市場予想:↑約2.3%)という結果。このところインフレが鈍化傾向を続けているが、その動きが鈍くなっている格好だ。なお、アトランタ連銀のボスティック総裁が11月のFOMC会合で利下げを見送る可能性も示唆したものの、「FedWatch」ツールではなお11月に利下げされるという楽観的な見方が優勢だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落(下落率はすべて1%未満)。コミュニケーションや資本財、生活必需品、ヘルスケアなど幅広いセクターが弱含んだ。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.13%安、通信キャリア大手のAT&T(@T/U)が3.24%安、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が2.63%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.84%安、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が2.82%安と値を下げた。
 他の個別動向では、太陽光発電関連が下落。目標株価の引き下げでファースト・ソーラー(@FSLR/U)が9.29%安と急落したほか、エンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が5.82%安と売られている。
 一方、エネルギーや素材、情報技術の3業種はやや上昇。新型AI向けチップを発表した半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.00%安と売られる一方、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.63%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.92%高と買われたほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.43%高、石油大手のデボン・エナジー(@DVN/U)が2.14%高と値を上げた。


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