2024/06/13 08:53
米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、ナスダックとS&P500は連日最高値
12日のNY株式市場は、インフレ圧力の緩和でハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比35.21ドル(0.09%)安の3万8712.21ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が264.89ポイント(1.53%)高の1万7608.44ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も45.71ポイント(0.85%)高の5421.03ポイントと3日続伸で終了。この日は小型株を代表するラッセル2000指数も、32.75ポイント(1.62%)高の2057.10ポイントと上昇している。
好ましいインフレ統計を受け、主要3指数は朝高でスタート。5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比↑3.3%(市場予想:↑約3.4%)、コアCPIも同↑3.4%(市場予想:↑約3.5%)と下振れる結果だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて上げ幅をやや縮める場面も見られたが、ナスダックとS&P500はともに連日で最高値を切り上げる流れとなっている。FOMCでは、想定通り政策金利が据え置かれたものの、最新の経済見通し(SEP)で利下げ回数が「1回のみ」と見込まれたことが市場にやや嫌気された(3月時点の予想:3回)。CPIの結果で米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.32%(↓0.08ポイント)に低下している。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術(↑2%超)の上げが目立ったほか、資本財、一般消費財など幅広く上げた。前日に過去最高値を更新したIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.86%高と続伸したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.94%高、オープンAIやグーグルとの提携を発表した業務ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が13.32%高と買われている。引き続き半導体関連も高く、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.55%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.21%高と値を上げた(SOX指数は2.90%高)。
一方、エネルギーやディフェンシブな生活必需品、公益など4業種は下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.45%安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が1.37%安と弱含んでいる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
好ましいインフレ統計を受け、主要3指数は朝高でスタート。5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比↑3.3%(市場予想:↑約3.4%)、コアCPIも同↑3.4%(市場予想:↑約3.5%)と下振れる結果だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて上げ幅をやや縮める場面も見られたが、ナスダックとS&P500はともに連日で最高値を切り上げる流れとなっている。FOMCでは、想定通り政策金利が据え置かれたものの、最新の経済見通し(SEP)で利下げ回数が「1回のみ」と見込まれたことが市場にやや嫌気された(3月時点の予想:3回)。CPIの結果で米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.32%(↓0.08ポイント)に低下している。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術(↑2%超)の上げが目立ったほか、資本財、一般消費財など幅広く上げた。前日に過去最高値を更新したIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.86%高と続伸したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.94%高、オープンAIやグーグルとの提携を発表した業務ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が13.32%高と買われている。引き続き半導体関連も高く、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.55%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.21%高と値を上げた(SOX指数は2.90%高)。
一方、エネルギーやディフェンシブな生活必需品、公益など4業種は下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.45%安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が1.37%安と弱含んでいる。
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