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2024/06/11 08:50

米国株大引け概況(詳報): 小反発、CPIやFOMC控え慎重も買い優勢 無料記事

 週明け10日のNY株式市場は、序盤の売りをこなしつつハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比69.05ドル(0.18%)高の3万8868.04ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が59.40ポイント(0.35%)高の1万7192.53ポイントとそろって小反発で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、13.80ポイント(0.26%)高の5360.79ポイントと小反発で引けている。
 今週は12日に発表される5月の消費者物価指数(CPI)、11〜12日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が注目されている。インフレ懸念がくすぶるなか、早期の利下げ期待がやや後退しているものの、積極的に売り込む動きもみられず。主要3指数は朝安で寄り付いたが、中盤からプラス圏に浮上した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。公益やエネルギーのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財などのセクターが幅広く値を上げた。開発者会議「WWDC」で生成AI機能「Apple Intelligence」を発表したアップル(@AAPL/U)が1.92%安と売られたものの、その他大型ハイテク株は高い。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.50%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.96%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.95%高と上昇した。半導体銘柄も買われ、株式分割したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.75%高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.40%高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が4.19%高と値を上げている(SOX指数は1.42%高)。
 電力銘柄にも買い戻し。原発・再生可能エネルギー大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が8.40%高、電力大手のヴィストラ(@VST/U)が3.70%高、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.10%高と買われた。


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