2024/04/15 08:53
米国株週間相場見通し:神経質な値動きか
今週のNY株式市場は、好悪材料が入り混じる中で揉み合う展開か。企業業績の好調がプラスだが、利下げ先送り観測により全体としては重い値動きとなりそうだ。
利下げ後ずれ観測が強まっている背景には、3月コアCPIが3カ月連続で上振れたうえ、3月PPIも(市場予想を下回ったといえ)11カ月ぶりの大幅上昇となったことなどがある。これにより10年債利回りは一気に4.6%近辺まで急騰し、23年11月中旬の水準まで戻った。地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)の公表やFRB高官(FRB副議長やNY連銀総裁など)の発言が相次ぐ今週は、早期利下げ見送り観測がさらに強まる恐れもある。
一方で、企業業績に対する期待感が根強いことはプラス。調査機関のデータによると、S&P500指数構成銘柄の第1四半期(1 3月)増益率は平均で前年比5%増と良好。アジアハイテクの雄であるTSMCの第1四半期売上高が上振れたことも、ハイテク銘柄の業績期待に繋がっている。
なお外部の新規不安材料としては、イランのイスラエル攻撃に伴う中東情勢の悪化が挙げられる。原油価格の高騰が続けば、米インフレ懸念がさらに強まることとなろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
利下げ後ずれ観測が強まっている背景には、3月コアCPIが3カ月連続で上振れたうえ、3月PPIも(市場予想を下回ったといえ)11カ月ぶりの大幅上昇となったことなどがある。これにより10年債利回りは一気に4.6%近辺まで急騰し、23年11月中旬の水準まで戻った。地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)の公表やFRB高官(FRB副議長やNY連銀総裁など)の発言が相次ぐ今週は、早期利下げ見送り観測がさらに強まる恐れもある。
一方で、企業業績に対する期待感が根強いことはプラス。調査機関のデータによると、S&P500指数構成銘柄の第1四半期(1 3月)増益率は平均で前年比5%増と良好。アジアハイテクの雄であるTSMCの第1四半期売上高が上振れたことも、ハイテク銘柄の業績期待に繋がっている。
なお外部の新規不安材料としては、イランのイスラエル攻撃に伴う中東情勢の悪化が挙げられる。原油価格の高騰が続けば、米インフレ懸念がさらに強まることとなろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。