2024/09/02 13:20
米国株週間相場見通し:もみ合いか
今週のNY株式市場は、米金融政策の方向性を気にしながら神経質な値動きとなりそうだ。
9月19日のFOMCで米利下げが決定されることが確実視されているものの、どの程度の幅になるのか、年末にかけて追加利下げのペースはどうなるのか――などが焦点。先週末(30日)発表されたPCE価格指数が緩やかな伸びにとどまったことで、9月の0.50%利下げ観測がやや後退した形だが(現時点では0.25%の下げ幅になるとの見方が支配的)、追加利下げの動向は依然不透明だ。目先は、今週発表される8月のISM製造業景況指数、8月のADP雇用統計など重要経済指標の内容に一喜一憂する流れとなろう。なお、これらの経済指標が大きく下振れた場合、利下げにとって追い風になるとはいえ、景気後退が強まるようであれば相場のマイナス材料として受け止められる恐れがある点には注意を要する。
また、物色対象のローテーションも波乱要因になり得よう。年初から相場をけん引してきたエヌビディアなどハイテク主力の値動きが重くなり始めた一方で、ダウは30日に最高値を更新した。投資家のアセット・アロケーション変更のペースが速すぎる場合は、市場のボラティリティが予想外に高まる可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
9月19日のFOMCで米利下げが決定されることが確実視されているものの、どの程度の幅になるのか、年末にかけて追加利下げのペースはどうなるのか――などが焦点。先週末(30日)発表されたPCE価格指数が緩やかな伸びにとどまったことで、9月の0.50%利下げ観測がやや後退した形だが(現時点では0.25%の下げ幅になるとの見方が支配的)、追加利下げの動向は依然不透明だ。目先は、今週発表される8月のISM製造業景況指数、8月のADP雇用統計など重要経済指標の内容に一喜一憂する流れとなろう。なお、これらの経済指標が大きく下振れた場合、利下げにとって追い風になるとはいえ、景気後退が強まるようであれば相場のマイナス材料として受け止められる恐れがある点には注意を要する。
また、物色対象のローテーションも波乱要因になり得よう。年初から相場をけん引してきたエヌビディアなどハイテク主力の値動きが重くなり始めた一方で、ダウは30日に最高値を更新した。投資家のアセット・アロケーション変更のペースが速すぎる場合は、市場のボラティリティが予想外に高まる可能性もあろう。
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