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2024/07/10 08:48

米国株大引け概況(詳報): 小動き、ナスダックとS&P500は最高値 無料記事

 9日のNY株式市場は、前日終値近辺でもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比52.82ドル(0.13%)安の3万9291.97ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が25.55ポイント(0.14%)高の1万8429.29ポイントと小幅に6日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も4.13ポイント(0.07%)高の5576.98ポイントと6日続伸で終了。前日に続き、ナスダックとS&P500はともに最高値を切り上げている。
 今週半ばに発表されるインフレ指標(6月CPI、PPI)のほか、今週末から銀行大手を皮切りに始まる決算発表シーズンを控え、市場はやや様子見ムードが継続。この日はパウエルFRB議長が半期に一度の議会証言で「引き締め政策の緩和が遅すぎたり、緩和が不十分だったりすると、経済活動と雇用が過度に弱まる恐れがある」と述べるなど、ややハト派トーンだったが市場であまり材料視されなかった。長期金利を代表する10年債利回りは4.30%(↑0.02ポイント)にやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。金融やヘルスケア、公益、一般消費財などのセクターが買われた。週末から始まる決算発表が期待されるなか、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.20%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.97%高、シティグループ(@C/U)が2.80%高と値を上げている。一部の半導体関連も買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.48%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が2.10%高と上昇した。
 一方、景気動向に敏感な素材やエネルギーなど4業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.10%安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が2.31%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が8.75%安、鉄道大手のCSX(@CSX/U)が2.73%安と値を下げた。


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