2024/06/03 10:08
米国株週間相場見通し:神経質な値動きか
今週のNY株式市場は、スタグフレーションの不安と利下げ先送りの観測で上値の重い展開となりそうだ。
これまで堅調だった景気にも、ここに来て黄色信号が点灯しはじめている。米1-3月期のGDP(速報値)は、1.6%増から1.3%増に下方修正されるという結果。4月の実質PEC(個人消費支出)が予想外の減少に落ち込むなど、消費の伸び悩みが影響している。一方で、4月のPCE価格指数はほぼ予想通りの結果で着地し、「ゆっくり鈍化」しているとはいえインフレ基調が根強いことも分かった。景気鈍化と物価上昇が表面化すればスタグフレーション(不況下のインフレ)に陥る恐れがあるだけに、今週発表される5月のISM景況指数や雇用関連統計に警戒感が高まりそうだ。
金融当局の姿勢がタカ派に傾いている点も気がかり。ミネアポリス連銀総裁が「利上げの可能性は低いが、選択肢から排除しない」と述べたこともあり、 先週の米10年債利回りは一時4.635%まで上昇する場面も見られた。経済指標の動向によっては、債券市場が再び荒れる可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
これまで堅調だった景気にも、ここに来て黄色信号が点灯しはじめている。米1-3月期のGDP(速報値)は、1.6%増から1.3%増に下方修正されるという結果。4月の実質PEC(個人消費支出)が予想外の減少に落ち込むなど、消費の伸び悩みが影響している。一方で、4月のPCE価格指数はほぼ予想通りの結果で着地し、「ゆっくり鈍化」しているとはいえインフレ基調が根強いことも分かった。景気鈍化と物価上昇が表面化すればスタグフレーション(不況下のインフレ)に陥る恐れがあるだけに、今週発表される5月のISM景況指数や雇用関連統計に警戒感が高まりそうだ。
金融当局の姿勢がタカ派に傾いている点も気がかり。ミネアポリス連銀総裁が「利上げの可能性は低いが、選択肢から排除しない」と述べたこともあり、 先週の米10年債利回りは一時4.635%まで上昇する場面も見られた。経済指標の動向によっては、債券市場が再び荒れる可能性もあろう。
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