詳細
検索 (期間指定)
期間

2024/06/17 08:53

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、ナスダックは小幅に5日続伸 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、景況観の悪化が意識されるなかで景気敏感セクターを中心に弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比57.94ドル(0.15%)安の3万8589.16ドルと小幅に4日続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が21.32ポイント(0.12%)高の1万7688.88ポイントと小幅に5日続伸して取引を終えた(ナスダックは5日連続で最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、2.14ポイント(0.04%)安の5431.60ポイントと弱含んで引けている。小型株を代表するラッセル2000指数は、32.75ポイント(1.61%)安の2006.16ポイントと下落した。
 ハイテク株中心の上昇がこのところ続いた後、調整ムードがくすぶる状態。ミシガン大学が発表する6月の消費者態度指数(速報値)が予想外に低下したこと、フランスの選挙を巡る不確実性(EU離脱の憶測など)も懸念された。米国債は堅調。長期金利を代表する10年債利回りは4.22%(↓0.02ポイント)にやや低下し、一部ハイテク株への買いが相場を下支えしている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。景気動向に敏感な資本財、素材、エネルギーなどのセクターが軟調だった。電気製品大手のイートン(@ETN/U)が2.84%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.90%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が4.36%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.44%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.84%安と値を下げている。
 一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術など3業種はやや上昇。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.92%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.75%高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.34%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.22%高と値を上げた。決算上振れや良好なガイダンスを受けて、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)は14.51%高と急伸している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース