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2025/10/30 08:45 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは5日続伸 無料記事

 29日のNY株式市場は、まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比74.37ドル(0.16%)安の4万7632.00ドルと5日ぶりに反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が130.98ポイント(0.55%)高の2万3958.47ポイントと5日続伸で取引を終えた(ナスダックは連日で最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.30ポイント(0.00%)安の6,890.59ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 AIトレードへの期待感でこの日も高く寄り付き、午後まで横ばいで推移したが、その後は追加利下げ期待の後退で主要株価指数がマイナス圏に転じる場面があった(ナスダックはその後にプラス圏に戻し、ダウ平均やS&P500も下げ幅を縮小)。GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の時価総額が初めて「5兆ドル」の大台を突破したことが朝方に注目される一方、パウエルFRB議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で12月会合での追加利下げについて委員会メンバーの意見が分かれていると指摘し、「12月の会合で政策金利をさらに引き下げることは、決して当然の結論ではない。決してそうではない」と慎重な姿勢を示している。債券の売りが強まるなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.08%(↑0.10ポイント)に急上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が軒並み下落。ディフェンシブなREITや生活必需品、ヘルスケアのほか、素材、金融といったセクターが売られた。飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が2.58%安、スナック菓子大手のモンデリーズ・インターナショナル(@MDLZ/U)が3.92%安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が3.42%安、水処理・衛生サービス大手のエコラボ(@ECL/U)が4.03%安、格付け・金融情報サービス大手のS&Pグローバル(@SPGI/U)が4.18%安と売られている。
 一方、大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションなど4業種は上昇。前述したエヌビディアが2.99%上昇したほか、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.45%高、ブロードコム(@AVGO/U)が3.49%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が3.56%高と買われた(SOX指数は1.85%高)。また、好決算でHDD大手のシーゲイト・テクノロジー(@STX/U)が19.11%高、半導体検査装置などを手掛けるテラダイン(@TER/U)が20.47%高と急騰している。また、発電設備需要拡大を受け、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)も11.63%高と急伸した。


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