2025/05/01 09:21
1〜3月期の米GDP速報値は前期比0.3%減で下振れ、22年以来のマイナス成長 
米商務省経済統計局は4月30日、2025年第1四半期(1〜3月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表し、年率換算で前期比0.3%減ったことを明らかにした。第4四半期(10〜12月)確定値の「2.4%増」から反転し、22年第1四半期以来のマイナス成長を強いられた格好。「トランプ関税」による影響で、市場予想(約0.2%減)でもすでにマイナス成長が想定されていたが、その水準をやや下回っている。
GDPの約7割を占める個人消費は1.8%増と堅調だった。前四半期の4.0%増から鈍化したものの、市場予想(約1.2%増)を上回っている。
企業や消費者がトランプ大統領の追加関税に備えようとするなか、予想外に輸入が増えたことが重し(GDPの減少要因となるため)。輸出が1.8%増にとどまる一方、輸入が41.3%増えた。コロナ禍の時を除くと、1974年以来の高い伸びを記録した形だ。
また、連邦政府支出(5.1%減)の落ち込みもGDPを押し下げ。イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省(DOGE)」の取り組みが影響した可能性がある。
GDPは国内経済で生産されたモノ・サービスの価値総額から生産時に使われたモノ・サービスの価値総額を引いたもの。「実質GDP」はインフレの影響を除いたGDPを指す(インフレの影響を含めたものは名目GDP)。米商務省経済統計局はGDPの推定値を3回発表している(速報値、改定値、確報値)。四半期の終わりから数えて1カ月目の月末に不完全かつ更新されうるデータに基づいて1回目を発表し、2回目と3回目はそれぞれ2カ月目、3カ月目の月末に、より詳細で包括的なデータに基づいて更新される。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
GDPの約7割を占める個人消費は1.8%増と堅調だった。前四半期の4.0%増から鈍化したものの、市場予想(約1.2%増)を上回っている。
企業や消費者がトランプ大統領の追加関税に備えようとするなか、予想外に輸入が増えたことが重し(GDPの減少要因となるため)。輸出が1.8%増にとどまる一方、輸入が41.3%増えた。コロナ禍の時を除くと、1974年以来の高い伸びを記録した形だ。
また、連邦政府支出(5.1%減)の落ち込みもGDPを押し下げ。イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省(DOGE)」の取り組みが影響した可能性がある。
GDPは国内経済で生産されたモノ・サービスの価値総額から生産時に使われたモノ・サービスの価値総額を引いたもの。「実質GDP」はインフレの影響を除いたGDPを指す(インフレの影響を含めたものは名目GDP)。米商務省経済統計局はGDPの推定値を3回発表している(速報値、改定値、確報値)。四半期の終わりから数えて1カ月目の月末に不完全かつ更新されうるデータに基づいて1回目を発表し、2回目と3回目はそれぞれ2カ月目、3カ月目の月末に、より詳細で包括的なデータに基づいて更新される。
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