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2019/09/11 11:21

セクターローテーション続く、モメンタム投資が逆回転か 無料記事

 10日のNY株式市場では、S&P500指数がほぼ横ばいで終わったものの、前日に続き、高成長の「グロース株」から低PERの「バリュー株」に資金をシフトする動きが続いた。10日付CNBCによると、これまでは「グロース株」に注目が集まり、「買われている株がますます買われる」というモメンタム投資が隆盛を誇っていたが、ここにきて逆の動きがみられている。モメンタム(勢い)が比較的高い米国中大型株で構成される「iShares Edge MSCI USA Momentum Factor ETF(@MTUM/U)」が前日比1.48%安の119.16ドルと3日続落する一方、ファンダメンタルと比べて低評価の米国中大型株で構成される「iShares Edge MSCI USA Value Factor ETF(@VLUE/U)」が1.41%高の84.00ドルと5日続伸した。
 こうした動きについて一部のブローカーは、「マーケット全体にとってネガティブ」と受け止めている。例えばJPモルガンは最新リポートで、「セクターローテーションはS&P500にとってネガティブかもしれない。超大型のハイテク株が売りにキャッチアップする可能性があり、これらの指数ウェートが大きいためだ」と説明した。
 「グロース株」は過去5年間、S&P500指数を一貫してアウトパフォームしてきた。今年もこれまでその傾向が変わらず、ベストパフォーマンス銘柄トップ10のうち7つが「グロース株」。チポトレ・メキシカン・グリル(@CMG/U)、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)、マーケットアクセス・ホールディングス(@MKTX/U)――などが名を連ねている。


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